尺アジとは、30cmを超えるアジのことを表しますが、この尺アジ(大アジ)は堤防からでは簡単に釣れるものではありません。
この記事では、サビキ釣りで尺アジを釣る方法について解説します。
尺アジが釣れやすい時期は初夏と冬である
尺アジのような良型のアジは初夏と冬に釣れやすいことが多いです。
大阪湾で釣れる鬼アジと呼ばれる40cmを超えるアジは、6月から7月の初夏にハイシーズンを迎えます。
また、冬の12月頃は堤防からでも良型のアジが釣りやすいシーズンであり、サビキ釣りでも数釣りが楽しめることがあります。
尺アジを釣るためには、尺アジが釣れているポイントを見つける必要がある
尺アジはどこでも簡単に釣れるようなものではありません。
インターネットや釣り具屋さんでの情報にて尺アジが釣れているポイントを見つける必要があります。
尺アジがいないポイントで釣りをしても、尺アジを釣ることはできません。
アジは回遊魚であるため、なるべく新鮮な情報の方が望ましいです。
また、下記の引用の通り、アジは水温が18℃以下となる期間が長い海域ほど成長が遅くなるという傾向があるようですので、なるべく暖かい海域の方が尺アジが釣れる可能性が高まるかもしれません。
水温が18°C以下となる期間が長い海域ほど成長は遅い傾向が認められた.
渡邊千夏子,後藤直登,武田崇史,岡田誠,長谷川淳「太平洋沿岸域に分布するマアジの成長の海域差」水産海洋研究,2022年,123ページ
朝マズメと夕マズメの時間帯を狙う
アジは朝マズメと夕マズメの薄暗い時間帯が一番釣れやすいです。
尺アジを狙う際はぜひこの2つの時間帯で釣行するようにしましょう。
限られた時合のタイミングでいかに効率よく釣りをするかが重要です。
晴れていて太陽の光が高く昇っていたり、潮が澄んで水中がよく見えるような時にはアジの警戒心が働いて釣れにくくなることが多いです。
大きいサビキ仕掛けを使用する
尺アジクラスの大型のアジになると、サビキ仕掛けもかなり大きいものを使用する必要があります。
目安としては、9号から10号程度のサビキ仕掛けを使用すると良いです。
おすすめのサビキ仕掛けに関しては下記の記事で紹介しています。
竿下の釣りではなく、遠投をしてみる
尺アジのような良型のアジを狙う場合、堤防の足元(竿下)にサビキ仕掛けを落とすのではなく、遠投をして沖を狙った方が好釣果が得られることが多いです。
また、アジは海底付近を回遊していることが多い魚です。
ぶっこみサビキで遠投をして海底を狙うことも考慮に入れましょう。
撒き餌(コマセ)にもこだわる
尺アジクラスの大型のアジになると、警戒心も小型のアジと比較して高くなっています。
そのため、撒き餌(コマセ)にもこだわることによって、尺アジを釣りやすくしましょう。
撒き餌(コマセ)には、魚を集める効果だけでなく、魚の警戒心を解く効果もあります。
おすすめの撒き餌(コマセ)に関しては下記の記事で紹介しています。
筏(イカダ)やカセで深場で釣りをする
堤防から尺アジを釣るのが難しい状況でも、筏(イカダ)やカセのような水深が深い場所からなら尺アジが釣れることがあります。
どうしても尺アジのような大きいアジを釣ってみたいという場合は、筏やカセから釣りをするのも手でしょう。
まとめ
尺アジは簡単には釣ることはできませんので、様々な工夫が必要になります。
そのなかでも、尺アジを釣るために一番大事なことは、尺アジがいるポイントにて釣りをすることです。
インターネットなどでの釣果情報を駆使して、尺アジを釣りましょう!
- (参考:土田修二. “沿岸性魚類の温度選好に関する実験的研究.” 海生研研報 11–66, no. 第4号 (2002): 34. https://www.kaiseiken.or.jp/publish/reports/lib/2002_04_02.pdf.) ↩︎
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